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  • ティトズ・アデガ / ピコ ア・セルカ・ドシュ・フラーデシュ テランテシュ・ド・ピコ 2020
  • ティトズ・アデガ / ピコ ア・セルカ・ドシュ・フラーデシュ テランテシュ・ド・ピコ 2020

    ティト・シルヴァとパウロ・マシャド

  • ティトズ・アデガ / ピコ ア・セルカ・ドシュ・フラーデシュ テランテシュ・ド・ピコ 2020

Titos Adega

ティトズ・アデガ / ピコ ア・セルカ・ドシュ・フラーデシュ テランテシュ・ド・ピコ 2020

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生産者:Tito's Adega / ティトズ・アデガ
ワイン名:Pico - A Cerca dos Frades Verdelho / ピコ ア・セルカ・ドシュ・フラーデシュ テランテシュ・ド・ピコ
ブドウ品種:テランテシュ・ド・ピコ
ワインタイプ:白
生産国:ポルトガル
地域:アソーレス諸島(ピコ島)
ヴィンテッジ:2020
容量:750ml
絶滅危惧種復興の烽火
テランテシュ・ド・ピコは、ピコ島独自の品種だが繊細で、一時は絶滅が危惧されていた。が、丁寧に栽培・醸造すると、フローラルでエレガントな個性を有し、塩気をおびたミネラル感あふれるワインになる。岩場に囲まれた苛酷な栽培環境に抗しながら、自然に収量が絞り込まれたうえ、すべて手作業で栽培・収穫される。確かな手腕で醸造されたことがひしと伝わる、完成度の高いワインである。
ティトズ・アデガについて
ポルトガル本土から西へ約1600km離れた大西洋に、大小9つの島が浮かぶアソーレス諸島。その一つがピコ島である。島の中ほどにはポルトガル領で最高峰の2,351mの火山がそびえ、18世紀まで数度の噴火を繰り返してきた。溶岩が冷えて固まった黒々とした玄武岩の大地に、15世紀に修道士がブドウ樹を持ち込み、ブドウ栽培とワイン造りが行われてきたが、19世紀後半のフィロキセラ禍やベト病などで、20世紀初めは風前の灯だった。その後も後継者不足などで存続の危機にあったが、2004年に「ピコ島のブドウ畑がある景観」が世界文化遺産に登録され、観光産業とあわせて復興の機運が近年高まっている。 ピコ島で修道士たちは、数々のエピソードを残した。ピコ島に到着したある修道士は、島民に耕作地を要求した際、「牛一頭分のなめし皮」の広さを求めて島民から了承された。が、修道士はその牛皮を細長く切って長い紐状にし、それで20アールほどの耕作地を囲って土地を入手したとか。ティトズ・アデガ(=「ティトのブドウ園」の意)が生産するワインのブランド名「ア・セルカ・ドシュ・フラーデシュ」A Cerca dos Frades(修道士達の囲い)は、この逸話に由来する。 ワイナリーの設立者ティト・シルヴァにとり、溶岩を積んだ石垣に囲まれたブドウ畑で、家族総出で収穫を手伝った光景は、大切な原風景であった。2015年、ティトはブドウ畑の修復に着手。テランテシュ・ド・ピコ、アリント・ドシュ・アソーレス、ヴェルデーリョといったピコ島の地場品種を選び、栽培放棄された畑の崩れた石垣を直しながら約3haを植樹。2018年には15haに広げてワイナリーを設立。醸造責任者には複数の島でワイン造りに関わり、アソーレス諸島ワイン委員会の会長でもある、ベテランの腕利きパウロ・マシャドが就任。樹齢は若いがそれを補って余りある畑のポテンシャルを、シンプルな醸造で忠実にワインに表現している。

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