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リサ・ジルビー

モレッラは、イタリア各地でワイン造りを修行したオーストラリア出身のリサと、プーリア出身のガエターノの二人が、プーリアの南方マンドゥリアで2002年に設立した、異色のワイナリー。ですが、モレッラを動かす主役はワインメーカーのリサ。ワインジャーナリズムでもそのように扱われています。

事実、たびたびプーリアへ足を運ぶ機会のあったリサは、プリミティーヴォの古樹、特に樹齢 80年を超えるアルベレッロ仕立ての畑に心を打たれ、そこでの自分流ワイン造りを決意したのです。

プーリア南端のサレント地区は、白い石灰岩土壌の上に、酸化した鉄分で赤く染まる表土の平地が広がります。その中で マンドゥリアは、海抜80~100mの低地にあり、産するワインは通常アルコールが高くて暑苦しい、凡庸な味わいになりがちです。

が、20hl/ha以下という古樹からの極端な低収量に、リサの類まれな醸造センスが加わり、モレッラのプリミティーヴォには冷涼感あふれた透明な味わいが生まれ出ます。かくして、「暑いエリア、凡庸な品種とワイン」というプーリアの既成概念を覆す、革命的なワインの登場です。

ガエターノ・モレッラとリサ・ジルビー

モレッラ / サレント メーゼ・エ・メッツォ 2019
¥4,620(税込)

 

モレッラ / サレント モンド・ヌオーヴォ プリミティーヴォ 2016
¥7,150(税込)