Racines Wines Land

2023/07/20

国別ワインセット 【ドイツ】

NEW! 国別ワインセット
夏に飲みたい、ドイツ白ワイン3本セット販売中です!
国内にて新たなワイン造りのムーブメントが起きているドイツ。甘美な味わいはドイツワインの特性ですが、甘ったるいと揶揄されるワインとは遠くかけ離れています。2000年以降ドイツは甘口から、テロワールを表現した高品質な辛口ワイン中心の生産国へと大きく様変わりしました。弊社が輸入するのは、そうしたドイツワインの変革を担ってきた生産者達のワインです。先入観を裏切る味わいに、ここで出会ってみませんか。モーゼル、バーデンからの3本セットです。数量限定でのご案内となりますのでお見逃しなく。
 

「ラシーヌのドイツ白ワイン3本セット」

¥9,460 (税・送料込)


※セット販売限定のワインも含む9セット限定商品です。

・イミッヒ・バッテリーベルク / CAI リースリング・カビネット・トロッケン 2020(セット限定)
 ※2021VTはまもなくリリース予定
・ファン・フォルクセン / シーファー リースリング 2021
・リンクリン / ミュラー=トゥルガウ トロッケン 2021

<イミッヒ・バッテリーベルク>
「イミッヒ」は、1425年から醸造所を切り盛りしてきたイミッヒ家に由来。「バッテリーベルク」は、19世紀半ば、モーゼル川沿いの急斜面を爆破して、ブドウ畑を造成した際の轟音を、砲兵隊Batterieの砲撃に例えたことに因んでいる。2009年から、ザールのファン・フォルクセン醸造所で2003年まで醸造責任者だったゲルノート・コルマンが経営と醸造を担当。9ヘクタールのブドウ畑の大半が1868年のプロイセン王国政府の格付け地図でグラン・クリュに格付けされている。急峻なブドウ畑で、樹齢80年以上の自根の古木が多い。9世紀まで遡る醸造所の地下にある玄武岩の柱が支える石造りのセラーで醸造される。添加物は瓶詰時の亜硫酸以外一切使わない。野生酵母だけで発酵した、目の覚めるような味わいのリースリング。

<ファン・フォルクセン>
18世紀のイエズス会修道院の所領を、フランス革命後にトリーアの実業家グスタフ・ファン・フォルクセンが購入し、1900年頃には世界的な名声を誇っていた醸造所。しかし20世紀末に経営破綻し、2000年初めに現オーナーのローマン・ニエヴォドニツァンスキーが購入。膨大な設備投資と徹底した品質管理で、醸造所だけでなくモーゼルのリースリング全体の名声復活に大きく貢献。品種は95%がリースリング、残りがヴァイスブルグンダー。古木を重視し、辛抱強く完熟を待ち、地域で最後に収穫を終える。徹底した選果を行い、醸造所で粒選りして完璧を期している。醸造には少量の亜硫酸以外の添加物を一切用いず、ステンレスタンクとアイフェル山地に自家所有する約5000haの森から切り出した木材で造った容量120~2400ℓの木樽を使い、野生酵母で発酵する。瓶詰め直後は繊細だが2~3年熟成すると見違えるほどの複雑さと奥行きを現す。

<リンクリン>
カイザーシュトゥール東部のアイヒシュテッテンにある、ブドウ畑面積7haの家族経営の醸造所。創業者のヴィルヘルム・リンクリンはバーデン地方のビオロジックの草分け的存在で、1955年の様々な農産物を作っていた複合農家だった時にビオロジックに転換。現在、醸造所はヴィルヘルムの孫の一人フリードヘルムが運営。白ワインは全房圧搾で澄んだ果汁を得て、ステンレスタンクで大半はシャプタリゼーションをせず野生酵母により発酵。赤はライン地方に伝統的な楕円形をしたシュトゥック樽かバリック樽で熟成する。

<ドイツ>
ヨーロッパの伝統的ワイン生産国の中でも最も北に位置し、冷涼な気候による酸味と甘味のイメージが支配的だった。近年は温暖化の恩恵を受けてフランス系品種も毎年完熟し、若手醸造家を担い手とした辛口ワインの高品質化がめざましい。ブドウ畑は旧東独の2生産地域を除いてフランス寄りの南西部に位置し、大半がライン川とその支流に広がっている。南西部では海洋性気候の影響を受けて春から秋に雨が降るため、水はけの良い土壌や斜面が高品質なブドウ栽培の条件のひとつとなっている。主要な土壌は約4億年前に生成した粘板岩と、それから約2億年後に生成した雑色砂岩、貝殻石灰質、コイパーから成る三畳紀のトリアスである。前者は北西寄りのラインガウからアールにかけて分布し、後者は南部のバーデンから東部のフランケンにかけて分布。ドイツワインといって想起されるのは粘板岩土壌のリースリングが一般的か。

<モーゼル>
モーゼル川はフランスのヴォージュ山脈に水源がある。ルクセンブルクを通過してドイツに入ると、それまで比較的まっすぐ流れていたのが蛇行をくりかえすようになり、やがてライン川に合流して旅路を終える。ドイツのブドウ畑はルクセンブルクとの国境から始まるが、ザール川との合流地点までの地区を「オーバーモーゼルObermosel」、そこからシュヴァルツカッツ(黒猫)で知られるツェルの手前までを「ミッテルモーゼルMittelmosel」、ツェルから河口までを「ウンターモーゼルUntermosel」と称するが、この下流域は極めて急な斜面に段々畑のようにブドウ畑があることから「テラッセンモーゼルTerassenmosel」(テラス状の畑があるモーゼル)とも称する。そしてザール川やルーヴァー川など、モーゼル川支流の渓谷にも優れたブドウ畑があることを忘れてはならない。この生産地域全体を特徴づけているのは、約4億年前のデヴォン紀に生成した粘板岩(英語:Slate、ドイツ語:Schiefer)土壌の急斜面のブドウ畑で栽培されるリースリングである。冷涼な気候による気品のある酸味と甘味のバランス、ブドウ畑や生産者により異なる様々な風味が魅力となっている。

<バーデン>
ドイツで三番目に広い生産地域で、9つのベライヒ(地区)に分かれているが、主要な7つのベライヒはライン川に沿って南北約300kmにわたり細長く伸びている。生産地域ファルツとライン川を挟んで対岸に位置するバーディッシェ・ベルクシュトラーセとクライヒガウ、その南のオルテナウを北バーデンとし、アルザスのオー・ラン県の対岸に位置するブライスガウ、カイザーシュトゥール、トゥニベルク、マルクグレーフラーラントを南バーデンと、大きく二つに分けることが出来る。北バーデンではリースリングとシュペートブルグンダーが盛んに栽培され、土壌もファルツやフランケンと同じ三畳紀の地層が広く分布し、その上にレス土が堆積している。一方南バーデンではシュペートブルグンダーやグラウブルグンダーなどピノ系品種の栽培が盛んで、土壌はジュラ紀の石灰質や火山性土壌の上にレス土が厚く堆積している。ライン地溝帯に沿ってブルゴーニュからの暖気が流れ込み、背後のオーデンヴァルト、シュヴァルツヴァルトの冷気とぶつかるので年間降水量がやや多い(約760~1000mm)。EUのブドウ栽培気候区分では、バーデンはドイツの中で唯一アルザス、ジュラ、サヴォワ、ロワール、シャンパーニュなどと同じB地帯に属する。